恥を捨てよう!







初めまして!高2のいわしーです。

今回は初めて参加する初心者の皆さんへのポイントについてお話ししたいと思います。



私は学校で国際交流部の部長をやっており、先生に教えられて初めて模擬国連というものの存在を知りました。その時に出場を勧められたのが 2016年3月26日から三日間に渡って開催された環太平洋国際模擬国連会議(PRIMUN)でした。この三日間の経験から私は多くを学ぶことが出来ました。今回は初めて参加する方々に模擬国連に取り組む上でのポイントをお話ししたいと思います。


まず模擬国連の概要について簡単にご説明します。模擬国連参加者は、一人一カ国または二人一組で一カ国の代表となり、あるテーマ(問題)について議論します。そして似通った意見を持つ他国と作ったグループでその問題に対しての解決案(resolution)を作成します。その後参加者全員で各グループの解決案を一つ一つ検証し、その案を議会全体の意見とするか否かを採決する、といった流れになっています。


次に会議の準備をする時のポイントを2つお話しします。1つ目に英語の語彙力についてで す。日常会話レベルの英語の語彙力が必要なのは勿論ですが、模擬国連では各議題に沿った専門的な単語が頻出します。例えば、私の 担当したグアテマラは貧困層による児童労働や、国家予算が少ないことから教育分野に当てる予算の割合が低いことが問題でした。その説明を英語でするときに、 child laborsやnational budgetといった日常会話にはなかなか登場しない単語を知っておくことが必要でした。テーマに沿った英単語の予習をすれば、そういった用語も少しずつカバーできるのではないかと思います。


2 つ目は担当国のことだけでなく、その国と関係を持つ他国についてある程度知る必要があるということです。これにより同じ問題を抱える国同士で解決案の内容をスムーズに作成することが出来ます。解決案の作成には他国とグループを作ることが必要となるので、これが最重要 ポイントと言えます。


続いて実際に会議中のポイントをいくつか紹介したいと思います。まず全体を通して言えるのは「恥を捨てよう!」この一言です。今回私が参加した会議には海外からの参加者が多く居ました。やはり海外からの参加者には「積極的」という言葉が似合います。消極的な行動ばかりしていては会議を良い方向に持ってくのは難しいでしょう。勇気を振り絞って声を掛けていくことで、解決案を一緒に作成していく国が見つかるかと思います。


しかし、「話しかけるといっても、話すきっかけがない」という人がいるかもしれません。そんなあなた!安心してください!会議中には自国の主張をアピールする時間(オープニングスピー チ)というものがあります。ここで自国の問題点や改善点を話すことにより、他国からそのスピーチについてのコメントが貰えます。例えば、私の担当国であるグアテマラのように国家予算が足りずに教育分野にかける予算がない、ということをアピールすれば、経済的に余裕のあるアメリカ等の先進国が財政的サポートをすることの可否についてコ メントをくれます。それをきっかけにすると他国とのコンタクトが取れるようになります。この方法で様々な国とコンタクトを取っていきましょう。


この3日間の模擬国連を通じて、「こうしてみよう」「ああしてみよう」などと様々な考えが浮かぶようになりました。英語漬けの環境の中で英語のレベルが向上しました。わからないことに直面しても、周りの方々に助けられ、人の暖かさに触れることが出来ました。本当に参加してよかったと感じています。


最後にもう一度ポイントを上げると

・テーマに沿った語彙力の向上

・自国だけでなく他国についても調べること

・何事にも積極的に行動すること

・オープニングスピーチの活用

です。初心者の方にはこれらのポイントを踏まえて、模擬国連に参加してほしいと思います。長文ではありましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。